研究課題

D3-AI: 多様性と環境変化に寄り添う分散機械学習基盤の創出

全体概要

利用者やデータの多様性を尊重し、時間的・空間的な性質の変動に適応できる、連合学習に基づく分散型・省エネルギーなAIシステムの基盤技術を創出します。プライバシー、公平性、変容適応性、省エネルギー性の4つの「信頼」の要件を備える分散AIシステムをD3-AIと呼び、機械学習理論、計算機アーキテクチャ、IoT基盤、データ利活用の異なる技術階層間で連携して、D3-AIの要素技術の開発と応用展開を進めます。

AIシステムアーキテクチャ班

  • 人と環境に優しいAIシステムアーキテクチャ(高前田グループ)
  • 新奇回路技術に基づく低消費電力AIハードウェア(吉岡グループ)

研究概要

多様性と時間的・空間的な環境変動に適応できる分散機械学習を実現するために、推論と学習というAI計算の本体に限らず、公平性やデータやモデルの秘匿といった信頼性のための追加計算を含む、すべてのD3-AI計算を支える根幹的な技術の開発に取り組みます。

理論基盤班

  • メカニズムとの学際的統合による新しい分散学習理論基盤の構築(今泉グループ)

研究概要

D3-AIに必要な要素のうち、(i) 省計算コスト・高精度という性質を保ちつつ、(ii) 公平性・プライバシ・インセンティブ構造を保証する、という目的を達成する基盤的な研究・開発を行います。

IoT班

  • 多様性と時空間変動に適応するIoT基盤(高瀬グループ)

研究概要

D3-AIを活用して構築されるIoTシステムのための革新的な通信基盤と分散処理技術の研究・開発に取り組みます。

データ利活用班

  • 社会基盤およびモビリティでのデータ利活用(木谷グループ)

研究概要

社会基盤およびモビリティのセンシング情報をD3-AIにて計算・認識することで、安全で快適な都市空間を維持するための D3-AI に基づくデータ利活用の応用研究に取り組みます。